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新生活がスタートする春は、鍵と錠前交換、合鍵作製の季節
春は新生活を始める方も多く、引っ越しも増える時期です。また自分自身の住まいは変わらないものの、住人の構成が変わる方もいらっしゃいます。今回は、そんな春の新生活スタート時期における錠前の交換や合鍵の作製について、気を付けたいことをまとめてみましょう。
春は鍵の交換や合鍵を検討する時期
新生活を新天地でスタートさせる場合、多くは新しい賃貸物件に入居したり、引っ越しを伴うことが大半です。新しい環境での心配は多岐に渡りますが、とくに大事なのが新居の防犯。新居なら鍵が交換されているかを確認することは大変重要です。以前住んでいた人が合鍵を作り、退去後も鍵を持っている可能性もありますし、他人に渡しているケースもあります。ですから管理会社には、鍵の回収や、あるいは鍵の交換を実施しているかを確認する必要があるでしょう。
万一、管理会社が鍵の交換を実施していなかったり、稀に入居者にその責任がある場合は、前述のとおり鍵がどのような管理をされていたかわかりませんから、鍵の交換は不可欠と考えるべきでしょう。知らない第三者が持っている可能性だけでなく、経年劣化や耐用年数の超過、不具合や故障なども考えられます。誰がその責務を負うかを含めて、契約時には管理会社と話し合うことをお勧めします。
また自身が引っ越さなくとも、この時期、住人が増えたり、これまで鍵を持つことがなかったお子さんが新生活で鍵デビューをすることになったりと、合鍵を作る必要が発生することもあります。春、新年度には、合鍵の数や所在を確認する時期、必要があれば鍵の交換する時期、少なくとも検討する時期と考えておいてもよいかもしれません。
鍵交換、合鍵作製のコツ
さて、鍵の交換や合鍵をつくることになった場合、最も重要なのは、自分ではやらないということです。鍵はシンプルなように見えて、鍵とその受ける側でもある錠前も、じつは精密機械なのです。交換や取り付けには知識と経験が要りますし、取り付け時の調整こそ、プロたちの熟練したテクニックが不具合や故障を減らし、鍵を永く保つ秘訣でもあります。
そんなわけで専門会社やプロに相談することになりますが、その際は、何のために、何をしてほしいか、現状を把握することが大切です。入居の際の鍵交換なのか、古くなったための交換か、合鍵をつくるのか、不具合があるのかなど、それらをまとめた上で、専門店やプロに相談します。なお、賃貸物件では契約上の問題や、提携している鍵の専門会社があるケースなど物件によりさまざまですので、まず管理会社に問い合わせましょう。
相談の際に知っておきたい鍵の基礎知識
鍵の相談の際は、鍵の知識が必要になります。たとえば「錠」や「錠前」の違いや、具体的にどの部分を指すのかなど、基本中の基本を押さえておきましょう。
ドアなどを施錠する道具のことを一般的に鍵と言いますが、扉に付いている金具部分も鍵と表現されることがあります。しかし実際は、ドアについている金具部分を錠(英語では「ロック」)といい、普段持ち歩く錠を施解錠するための道具を鍵(英語では「キー」)といいます。錠前は、この錠と鍵のセットを指す用語です。
その他、よく出てくる言葉として、ドアの室外側にある、鍵を差し込む鍵穴部分のことをシリンダーといい、ドアの室内側のつまみのついた部分のことをサムターンといいます。これらも錠を構成する要素です。
次に錠前内のシリンダー(鍵穴部分)の種類です。鍵にはギザギザの切り込みが鍵それぞれに入っています。ギザギザの違いは、錠のシリンダーの内部の形状が異なるためです。その他、円形の窪みの鍵はディンプルシリンダーといい、さらには磁石が埋め込まれたものなどもあります。
また、玄関ドアに取り付けられる錠にも種類があります。マンションやアパート、オフィスビルなど多く使われているのは、ドアノブやレバーが一体になったケースロックと呼ばれる錠前、ハンドルを押し引きして開閉するプッシュプル錠、ドアノブとシリンダーが一体になったインテグラル錠、手元の突起部分を下げて開閉するサムラッチ錠(装飾錠)、室内側に錠ケースが露出している面付箱錠などが広く利用されています。
合鍵を作る時に知っておきたいこと
住人が増えた時、お子さんが成長して鍵を持たせるタイミングといった合鍵を作る際に、知っておきたいことが次になります。
合鍵には、メーカーに依頼する純正キーと、「ブランクキー」という鍵の型(かた)を専用の機械で基となるキーに合わせて削った複製キーがあります。複製キーは、最寄りのショップで作れるので緊急の場合などは便利です。ただし、鍵の種類によっては、簡単に複製ができないものもあります。
純正キーは、キーヘッド(鍵を摘まむ部分)にメーカー名(例:MIWA)と数字とアルファベットから成る10桁ほどのキーナンバーが刻印されており、そのキーナンバーをもとに、錠前メーカーの工場で製作されます。製作日数はややかかりますが、高精度でシリンダー構造を痛めにくいことから、メーカーに推奨されています。一方でキーナンバーには物件情報が登録されている場合もあり、他人に知られないようにするなど取り扱いには注意が必要です。
錠前の型番の調べ方から合鍵を作る際の諸注意など不慣れなことも多いかもしれませんが、先にも記載したとおり、最も大切なのは自分でやらないことです。わからないこと、できないこと、そもそも全部お願いしたいという方も、お近くの専門店やプロにご相談することが新生活の防犯対策であり、この時期の必須要件であることだけ覚えておいておきましょう。